治験の安全性について
治験は、研究的な面も持っていますので、国の法律や基準に従って行われます。当院においても、法律や基準に従い、審査を行ったうえで、病院長の許可を得て行っています。治験にご参加中に重要な副作用に関する新たな情報などが得られた場合には、速やかに担当医師から患者さんへお知らせします。患者さんにはその情報をもとに治験を続けるかどうか決定する権利があります。また、治験にご協力していただいている間、担当医師と治験コーディネーターは、患者さんのお体の状態に変化がないか注意深く観察させていただいています。万が一体調の異常を感じたときは、適切な治療を受けることが保証されています。
治験にご参加中の費用について
治験薬を服用している間、治験薬の費用と治験を行っている病院でのすべての検査費用は、その治験を依頼している製薬会社から支払われます。したがって、患者さんがふだんの保険診療などで支払われている医療費の一部の負担額が少なくなることがあります。
患者さんの負担を減らすために、お支払いする費用について
治験にご参加中は、通常の診療よりも通院の回数が増える場合や、必ず受けていただく検査がある場合など、ふだんの診療にはないご負担をおかけすることもあります。このご負担を減らすために、治験のための来院1回につき7,000円をお支払いいたします。(この金額は国立大学病院で一律です。)
個人情報やプライバシーの保護について
■治験に参加された場合でも患者さんの個人情報やプライバシーは厳重に保護されます。
治験の場合、各治験が適正に行われているかどうかを確認するために、製薬会社の担当者、当院の医薬品等受託研究審査委員会および厚生労働省などの担当官が、患者さんの診療に関する記録(他の診療科や治験参加以前の期間も含みます)を見ること(閲覧)があります。 閲覧を許可される関係者全員には厚生労働省令により厳しい守秘義務が課せられております。また、私たち臨床研究支援センターのスタッフが患者さんの個人情報やプライバシーにかかわる内容が適切に守られるよう十分に配慮しておりますのでご安心ください。
■治験の結果が公表される場合がありますが、その場合も患者さんの身元が明らかになることはありません。
患者さんにご協力いただいた治験の結果は、担当医師により報告書としてまとめられた後、治験を依頼した製薬会社に提出され、おくすりとしての使用許可を得るために厚生労働省に提出する大切な資料のひとつになります。また、治験の結果が学会や医学雑誌などに公表されることがあります。
患者さんのお名前や病気のことなど患者さんの個人情報やプライバシーに関するものは厳重に守られ、治験が行われた施設あるいは関係者から外部に漏れることは一切ありません。
●治験に参加することに同意し、同意書に署名されたことにより、患者さんの診療に関する記録を治験の関係者が閲覧することについて、ご了承いただいたことになります。